2011年 06月 23日
↓ 明治29年、昭和8年、そして昭和35年。繰り返し三陸海岸を襲った大津波の様子をまとめた記録文学。 ・大津波はどのようにやってきたのか、生死を分けたのは何だったのか・・・前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現されている。 ・作家の吉村昭氏(2006年没)は、あとがきで『岩手県の三陸海岸にある(田野畑村)羅賀という地に建つホテルで津波について講演した』と振り返っている。 集まった地元民のほとんどは明治の大津波を体験しておらず、吉村氏が「50メートルの大津波が羅賀を襲った」と語ると驚きの表情を見せたり、怯えた目を海に向けたという。 ・上記は2001年1月23日、『災害と日本人』というテーマで基調講演されており『文藝春秋の最新号(2011年7月号)』に講演録(テープ)が発掘されたことが紹介されている。ところが、それから10年後に東日本大震災でも約30メートルの大津波が田野畑村を襲い・・・吉村氏の予言をなぞるかのように悲劇は繰り返されてしまった。 ↓ 『お好み焼き』作り ひとり言 ・『三陸海岸大津波(文春文庫)』は文庫本で460円。後世に正確に伝えるためには記憶より記録が重要だ。 ・東日本大震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りしますとともに、被災者の皆様にお見舞い申し上げます。
by hokkininn
| 2011-06-23 20:03
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